【美術館】「甲骨文 ふるさとに甦る 望月翠山新作書展」

2016年12月1日(木)

平成28年度冬季企画展として、身延町出身の書家・望月翠山(1926~)の甲骨文書展を開催いたします。中国の古代文字である甲骨文字を使用し、独自の解釈に基づいた世界観を墨で表現する望月の書芸作品を、ぜひ間近でご観覧ください。

 

【冬季企画展】
「甲骨文 ふるさとに甦る 望月翠山新作書展」

 

 

 今から三千年以上前、中国・殷の時代の人々は、亀甲や牛骨を火で焼き、生じた割れによって吉凶を占いました。その結果を記録するため刀で骨に刻まれた文字列こそが、この「甲骨文」です。現代の私たちが使っている漢字の祖先とも言われています。およそ百年前、中国安陽市に近い殷の遺跡から発掘されましたが、比較的新しい言語学であるため、多くの可能性を秘めている、大変魅力に富んだ文字なのです。
身延町伊沼出身の望月翠山は、その甲骨文に魅せられた作家のひとりです。10代の頃より書を学んだ望月は、49歳の年に甲骨文字と出会い、芸術的表現方法としての甲骨文字に傾倒していきます。独自の解釈に基づいた甲骨文字を使用し、文字をデザイン的に昇華させることで、独自の世界観を生み出すことに成功しています。日本国内のみならず、中国、シンガポール、アメリカなど海外にも積極的に作品を井出品する望月の活動は、国や地域、世代を問わず、多くの人々に親しまれています。本展覧会では、望月が手掛けた新作を含む77点をご紹介すると共に、漢字文化の源流ともいえる甲骨文の魅力をご堪能ください。

 
【会    期】 2016年12月9日(金) ~ 2017年2月5日(日)

【開館時間】 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

【観 覧  料】  大人 500円(450円) 大・高校生 300円(270円) 小・中学生 100円(90円) 
          ※(  )は20名以上の団体料金

【休 館  日】 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日) 年末年始(12月28日~1月1日)
 

【参考リンク】 チラシ裏面(他の展示作品が数点ご覧いただけます) ./winter2_0.jpg(3494KB)このリンクは別ウィンドウで開きます