【美術館】20世紀の工芸 日本×西洋 ―新しい表現を求めて―

2019年08月23日(金)

東京国立近代美術館収蔵の工芸品がやってきます!

 

明治時代、万国博覧会への出品を通して、日本独自の美意識と高い技術によって製作された工芸品が欧米から人気を集めると、政府は工芸品を重要な輸出品として位置づけます。殖産興業政策のもと、西洋の愛好家が好むような日本的で豪華な装飾の工芸品が生産・輸出され、日本の技術力と文化が海外へ示されていきました。

大正時代に入ると、工芸製作の中に新しい動きが生まれます。創作表現として工芸品を制作する個人作家が登場し始めるのです。個人作家たちはそれまでの過剰ともいえるような装飾を離れ、作家独自の表現を確立しようと試みました。そのアイディアの源泉の一つとなったのが、アール・ヌーヴォーやアール・デコなど、西洋の様々な芸術風潮です。

本展では、東京国立近代美術館が所蔵する工芸作品から、大正・昭和の日本の工芸作品と、関連する西洋のデザイン作品を展示します。新しい表現を求めた工芸作家達が西洋の動向をどのように捉え、独自の表現として昇華していったのか、その過程をご紹介します。

※本展は、東京国立近代美術館工芸館の所蔵品を効果的に活用し、広く市民の鑑賞機会の充実と美術の普及を図ることにより地域文化の振興に貢献する事業「東京国立近代美術館工芸館巡回展」を活用して開催するものです。

 

 

【会    期】 2019年9月27日(金) ~ 11月24日(日)

【開館時間】 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

【観 覧  料】  大人 500円(450円) 大・高校生 300円(270円) 小・中学生 100円(90円)

          ※(  )は20名以上の団体料金

【休 館  日】 毎週火曜日(10月22日(火)は開館)、10月23日(水)

 

 

★ギャラリートーク  

  ・講師:西岡梢氏(東京国立近代美術館工芸課研究補佐員)

  ・日時:10月26日(土) 午後2時から

  ・費用:無料(入館料は必要です)

  ・申込:不要(チケットをお持ちの上、美術館ホールにお越しください)

 

 ※9月2日(月)~9月26日(木)は、展示入替のため休館となります。お気を付けください。

 

 ※Twitterにて随時更新予定です!→【 @MN_artM 】

chirashi