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粟倉大石野にある大日如来は、昔早川町差越の大屋の女中オセンが非業の死をとげたので、オセンの霊を供養するため祠を立て、お祀りしたといわれている。 |
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波木井1区の恵比寿は商売繁昌の神として、各職人が毎年1月に恵比寿講を行なっている。 |
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大野区においては昭和39年より区内にお祀りしてある9神社の祭典日を統一して、10月17日に行なっている。妙法神、熊谷稲荷八幡社、諏訪神社、加茂神社、大野部落に田用水を引くために大野堰を開さくした、日寛上人謝恩の祭典等もこの日に合わせ行なっている。 |
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小原島一円寺境内にある大黒天は、お祀りしてあるが行事は行なっていない。 |
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下山本町二十三夜講、門野の二十三夜講は月の23日、本町二十三夜講は隔月23日に組ごとにお題目を唱えて各戸を回る。門野にはこの外二十日講、二十八日講があり、当番の家に集まってお題目を唱えている。 |
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大城区では2月1日区内の各神社に五穀豊穣を祈願し獅子舞を奉納する。 |
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帯金上小路の薬師堂には木喰上人作の木像があり毎年9月8日に祭典を行なっている。帯金静仙院境内の虚空蔵様のお祭りは旧8月15日に五穀豊穣を祈願して行なわれる。 |
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秋祭りとして10月16日、17日甘酒等を振舞って祭典を行なう和田原の金山神社、米倉の権現様は春祭りとして6月16日、17日の2日間甘酒を振舞って祭典を行なう。 |
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下山竹下区の御八朔は季節の変りで夜業始めの行事として、8月31日八朔祭りの祭典を行なっている。竹下区の風祭りは町境内に〆縄を張り、御神酒、鈴など供えて嵐を除け、作物の豊作を祈願する祭が、毎年9月1日に行なわれている。 |
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下山地区一円に行なう秋祭、秋の稔りを神に報告し町内安全を祈願する。
祭典は10月15日に行なわれている。 |
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塩之沢金竜寺山南山々頂の妙法大明神は火伏せの神として、弘化4年7月勧請金竜寺檀家中で毎年8月17日に祭典を行なう。 |
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花火で有名な下山新町愛宕堂の祭典は戦前は毎年23日であったが若者の帰郷期間が短くなったので現在は8月16日に行なわれる。200、300年前より無火災、家門繁栄、町内安全を祈願している。当日は近在近郷から参詣の人で賑わい、祭典は盛大に行なわれる。 |
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波木井西平思沢のお天白様は毎月17日がお逮夜で部落中でお詣りする。11月17日 の祭典には近在からの参詣者もある。 |
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西塩沢の日興様、神明大明神、梅平宮原の「めようとう様」堰端の新羅明神、芦沢の三光天神、舟原の妙法神、光子沢下組の塚、横根間々下の東照宮、上八木沢向山の天王神社、下八木沢の金比羅さま、椿草里の沢の神、大崩の三石大明神、熊野権現、上大島の金刀比羅さま、金山さま、五輪の碑、下山本町の願満講、清子矢口の神明社、丸山の諏訪社、舟越の妙見堂、芝原の妙法神、塩之沢林前組の御崎大明神、波木井坂下の浜松明神、相又坂本裏山の妙法神、丸滝の流水宮、妙見様等それぞれ心願満足を祈念してお祀りし、部落によって祭典日を定めて行事を行なっている。 |
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本国寺の日朝さん。
祭典は8月24日夜行なわれている。眼病守護の仏である。
なお「甲斐路」(昭和41年12月号80頁)において、清雲俊元が「身延山の守護神」の項に、
「身延山には多くの守護神が見られる。その一に考えられることは日蓮聖人が、文永十一年身延草庵に入るにあたり、土地の神祗(ぎ)信仰を積極的に導入して、習会思想を盛んにしたことにある。」とし、その研究を記されているが、確かにそうした点も考えられる。
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