第六節 大学教育
一、身延山短期大学
明治26年(1893)、日阜上人が宗門の英才をあつめて高等教育をおこなった祖山大学院が前身である。
明治39年(1906)祖山学院と改称、明治45年(1912)小学林と合併し、高等部、中等部を設置した。大正3年(1914)専門学校令に準拠して、文部大臣の認可を得た。昭和11年(1936)中学部を分離し、昭和16年(1941)に身延山専門学校と改称した。戦後学制の変革に従い、昭和24年(1949)、身延山短期大学(宗教科2年制)に昇格、教育職員免許状授与の資格が認可され、30年に3年制短期大学に昇格した。
立正安国の精神に則(のっと)り、行学二道を通じ理論的、実際的な教育に加えて、社会人としての専門的教育を施し、仏教学に対する理解を深め、時代に即応し得る人材を養成している。
現在教職員は、学長藤井日静上人以下28名、兼任講師16名、在校生85名で全国各地より入学している。学生はすべて、本山・支院・学寮に起居し、行学一如の実践的教育をうけている。なお、校舎は昭和42年10月1日落成した。
  
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