第七節 幼児教育

一、身延幼稚園

 童心通神、人間形成の幼児期に、御仏の慈悲の心を心とする人間に導きはぐくむことは仏に帰依する者の使命であることを自覚し、豊かな人間性をつちかうことを意図し、宗教情操による教育を理想として赤松善明により創立された。昭和16年(1941)4月8日、第1回入園児28名を迎えて、久遠寺清興殿で開園式を挙行、花の坊境内斎場殿を仮園舎とした。同年9月、現園舎に移った。昭和19年(1944)4月より戦時のため閉園し、24年再開園した。28年4月、波木井に第二身延幼稚園波木井分園をもうけ、34年4月、丸滝に第三身延幼稚園(丸滝分園)を設置した。39年3月11年間保育にあたった波木井分園を閉鎖した。44年、町の補助を得て通園バスを購入した。創立28年を迎え、現在職員は園長松本明美外7名、園児数135名である。卒園者数は1,297名を数えている。保護者会長(現)町田是正