五、青少年のための身延町民会議発足
青少年問題の重要性にかんがみ、青少年の健全育成を図るため、昭和42年10月23日結成された「青少年のための山梨県民会議」に呼応して、町民すべての人々が参加、協力してその実をあげるために、その関連組織としての町民会議を発足させる。ときに昭和43年7月18日青少年に関係ある61団体、260余名の参加を得て誕生を見た。
青少年のための身延町民会議規約(抜粋)
第三条 この会議は青少年問題のもつ重要性にかんがみ、広く町民の総意を結集し、町の施策に呼応して次代をになう青少年の健全な育成を図ることを目的とする。
第四条 この会議は、前条の目的を達成するため、次の活動を行なう。
1、青少年の誇りと自覚を高めるための活動
2、青少年団体を育成するための活動
3、青少年の体育レクリエーションをすすめるための活動
4、青少年の教育、福祉をたかめるための活動
5、明るい家庭づくりをすすめるための活動
6、青少年の非行を防止するための活動
7、その他この会議の目的を達成するに必要な活動
(一)昭和四十三年度町民会議の活動の重点および事業計画
ア 活動の重点
○ |
青少年が次代をになうものとしての誇りと責任を自覚し、その輝かしい未来を自ら開き、希望に満ちて生き抜く青少年を育成する。 |
○ |
親や青少年指導の立場にあるものはもちろんのこと、一般町民がその姿勢を正すとともに、青少年問題に対する関心を高め、積極的に青少年の育成活動に参加するようつとめる。 |
○ |
県および町の青少年施策が充分成果をあげ得るよう、町民の理解と助長につとめる。以上のことをかかげ、町民会議のねらいとして計画的に根づよい実践活動を推進する。 |
イ 事業計画
○ |
各種会議、研修会の開催 |
○ |
広報活動の充実 |
○ |
青少年育成会活動の推進 |
○ |
明るい家庭づくり運動の展開 |
○ |
育成会対抗親子親善球技大会の実施 |
ウ 昭和43年度町民会議役員構成
役職 |
氏 名 |
会長 |
粟冠義朝 |
副会長 |
松本四郎 |
池上正 |
坂口起一 |
運営委員 |
鴨狩富治 |
長谷川寛慶 |
深沢徹 |
佐野数恵 |
鮎川太郎 |
阿久津行広 |
山本岳乗 |
鈴木正巳 |
依田金晴 |
保坂忠信 |
市川良政 |
石川重利 |
望月竹介 |
雨宮勉 |
望月操 |
真保桂吉 |
片田為丸 |
鈴木武一 |
小林正雄 |
熊谷明治 |
佐野武治 |
名取貞雄 |
望月諦三 |
一宮市松 |
柿島武文 |
望月正一 |
鴨狩芳信 |
芦沢助春 |
伯耆勝雄 |
|
監事 |
藤田政一 |
永谷昭典 |
|
事務局長 |
遠藤誠 |
事務局員 |
土橋隆四郎 |
田中安春 |
望月俊夫 |
広島慶明 |
望月卓爾 |
渡辺一郎 |
エ 町民会議設立宣言
青少年はあすの身延を、山梨を築き、日本の未来を開き、21世紀の世界を創る。その青少年がすこやかな明るい心身と、広く正しい視野と、強くたくましい気慨とを基盤として豊かな情操と高い徳性を磨(みが)き、有為な人として成長することは、すべての人の願いである。われらは、この認識のもとに青少年育成町民運動の大旗を高くかかげて、身延の青少年が自らの力で、次代をになう誇りと責任を自覚し、希望に燃えて生きるよう、本町すべての町民が、厳しく自らの姿勢を正し、積極的に青少年を育成するよう、町および県の青少年施策が飛躍的に強化され、その効果をあげ得るよう、決意を新たにして、地についたねばり強い町民運動を展開したい。青少年の無限の可能性とあふれるエネルギーを、輝かしい郷土身延町開発の原動力として定着することを、ここに13,000町民の願いと誓いをこめて、力強く宣言する。
昭和43年7月18日
青少年のための身延町民会議設立総会
オ 地域カウンセラーの設置
昭和43年7月1日付にて、本町の地域カウンセラーとして土橋隆四郎を任命、地域青少年問題の指導、助言、相談役として活躍することとなった。
カ 青少年育成推進員の設置
青少年のための町民会議設立を契機に、昭和43年度、次の45名を推進員として町長より委嘱される。
望月竹介 |
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遠藤文雄 |
|
遠藤要 |
|
芦沢忠男 |
|
広島慶明 |
伯耆勝雄 |
|
井上一治 |
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深沢幸雄 |
|
加藤彦四郎 |
|
遠藤琴吾 |
遠藤隆光 |
|
川口友二 |
|
近藤政一 |
|
藤田喜広 |
|
高村大衛 |
望月勅雄 |
|
田中関三 |
|
池上正 |
|
橋本親資 |
|
小倉彦二 |
望月操 |
|
志村英重 |
|
真保桂吉 |
|
穂坂友一 |
|
南部光徳 |
遠藤孝 |
|
鴨狩芳信 |
|
望月敬久 |
|
杉山由太郎 |
|
市川喜洋 |
千頭和福広 |
|
石田正一 |
|
渡辺保義 |
|
斉藤良雄 |
|
芦沢助春 |
久保正一 |
|
佐野春年 |
|
吉野政市 |
|
長谷川満 |
|
深沢正夫 |
青柳豊 |
|
佐野義文 |
|
千頭和要三 |
|
片田善政 |
|
佐野安治 |
六、身延町青年議会
「県民総参加の県政」をスローガンとする田辺県政のひとつのアイデアとして、各層の青年代表による模擬的な「青年議会」を開催して、青年層の政治的関心を高め、その意欲と発言を県政にとり入れて行こうとする企画が立てられ、昭和44年11月、初の青年議会が県会議事堂で開かれ、成功のうちに終った。県はこの成果を市町村にもひろげようと、44年度に全市町村で青年議会を開催するよう奨励した。
これにもとづいて昭和44年度青少年のための身延町民会議総会において、本年度の最重点施策として次の2件が決定され、青年議会は開催されることとなった。
1 「家庭の日」の定着
2 青年議会の開催
第1回身延町青年議会開催要項
(一) 趣旨
社会の急激な変容は、町行政や住民生活を複雑多岐なものとしている。本町においても、これらに対応するため、目下企画室を中心として、長期開発計画の策定を急いでいるところであるが、年次激減を余儀なくしている在町青年は、多忙の毎日の生活のなかに、仲間意識を失い、ともすると疎外感に襲われながらも、ただ行政のなすがままにある現実に目を向けなければならない。ここに町内在住の青年代表を選出し、町政の概要と明日へのビジョンを認識するとともに、民主政治の基本的あり方を理解し、自治精神を振起させ、もって、本町の長期開発計画を具現する意欲を高揚し、青年のもつ無限の可能性とあふれるエネルギーを結集して、新しい町づくりの基盤としたい。
(二) 主催
青少年のための身延町民会議
(三) 共賛
身延町 身延町議会 身延町教育委員会 身延町青年団体連絡会議
(四) 参加者
青年議員は22名とする
下山地区5名 身延地区5名 豊岡地区6名 大河内地区6名
(五) 会期
昭和44年8月〜10月
(六) 会場
身延町役場会議室を中心会場とする
(七) 日程
第1日 9月11日(土)午後1時〜5時 認証式と研修
研修テーマ 町政の概要と議会のあり方 講師 総務課長 市川充郎
第2日 9月議会において一般質問を傍聴する 9月26日実施
第3日 10月25日〜26日 宿泊研修
第1回 身延町青年議会議員一覧 昭和44年9月
住所 |
氏名 |
性別 |
勤務先 |
所属 |
下
山
地
区 |
新町 |
広島邦男 |
男 |
自営(商) |
総務 |
山額 |
望月治男 |
男 |
身延町役場 |
産業 |
仲町 |
松木義幸 |
男 |
身延農協下山支所 |
総務 |
竹下 |
内藤則文 |
男 |
国鉄富士駅 |
土木 |
本町 |
渡辺和江 |
女 |
本建郵便局 |
産業 |
豊
岡
地
区 |
光子沢 |
千頭和米男 |
男 |
南部郵便局 |
産業 |
小田舟原 |
遠藤勝利 |
男 |
身延郵便局 |
厚生 |
小田舟原 |
鈴木高吉 |
男 |
身延町役場 |
産業 |
光子沢 |
長畑武信 |
男 |
山梨交通身延営業所 |
土木 |
小田舟原 |
大村育子 |
女 |
身延郵便局 |
土木 |
小田舟原 |
佐野洋子 |
女 |
洋裁生 |
総務 |
身
延
地
区 |
波木井 |
大谷貴彦 |
男 |
自家製材業 |
土木 |
梅平 |
遠藤辰巳 |
男 |
国鉄職員 |
総務 |
橘町 |
小倉俊彦 |
男 |
自家電気器具商 |
産業 |
塩沢 |
望月和二三 |
男 |
東電身延出張所 |
厚生 |
大野 |
望月高男 |
男 |
身延郵便局 |
厚生 |
大
河
内
地
区 |
大島 |
依田喜美雄 |
男 |
身延町農協 |
土木 |
大島 |
名取みつ代 |
女 |
店員 |
厚生 |
角打 |
平田早苗 |
女 |
身延町役場 |
総務 |
角打 |
望月爵 |
男 |
自営クリーニング |
議長 |
角打 |
望月重子 |
女 |
身延町役場 |
副議長
厚生 |
下八木沢 |
鮎川正一 |
男 |
自営(建具職) |
産業 |
なお、この中から千頭和米男、望月重子の2名は44年11月12、13日両日開かれた県青年議会の議員として出席している。
  
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