第四節 犯罪とその防犯対策

 南部署管内における、昭和41年・42年度の犯罪検挙の状況は下表の通りであるが、本町は、特に日蓮宗信仰団体および観光を兼ねた参詣者が年間数10万を数え相当混雑するので、これに伴う各種の犯罪および諸事故の発生防止には特に留意し、花見時の防犯、夏の防犯、歳末の防犯等の活動を推進し、世話をやく運動の推進、防犯連絡所の設置、防犯灯愛護ならびに増設運動がなされている。

一、南部署管内における犯罪件数と種別

 検挙の状況
罪名

殺人 強盗 放火 強姦 傷害 恐喝 詐欺 刑法犯
その他
暴行 脅迫 銃砲等
不法所
押入
凶器
 
昭41 9 15 1 1 176 108 14 31 2 6 1 1 203 162
昭42 1 1 1 1 15 50 2 1 7 1 140 100 9 11 3 2 178 137

 知能犯罪種別発生検挙状況
罪 種
件人別
詐   欺 横   領 偽   造 前年との比較
発生 検挙 人員 発生 検挙 人員 発生 検挙 人員 発生 検挙 人員      
昭41
昭42 7 7 1 1 1 1 8 8 2 8 8 2

 森林事犯検挙状況
違反
態様
森林盗伐 森林失火 森林窃盗 総数
件数 人員 件数 人員 件数 人員 件数 人員
昭42 1 2 1 2

 特別法令違反事件検挙状況
法令別 食糧
管理法
火薬法
取締まり
銃砲刀剣類所持取締まり法 狩猟法 風俗営業等
取締まり法
森林法 山梨県金属くず取り扱い業条例 山梨県飼犬取締まり条例 山梨県酒業調正規則 総数
件数 4 3 1 1 9
人員 5 4 1 3 13

二、少年犯罪(ぐ犯を含む)と非行少年補導の現況

 少年犯罪検挙は昭和42年度中は30人で、罪種別では窃盗、業務上過失致死傷、傷害の順で、職業別では、中学校・高校生が21名で全体の70パーセント強を示している。同年3月から6月までの検挙は4人で、前年同期に比べて大幅に減少している。ぐ犯行為で補導した者は、昭和42年度中は169名で、行為別にすると夜遊び、喫煙が半数を占めている。職業別、学歴別では、高校生が71名で全体の43パーセントを示している。同年1月から6月までの補導は34名で、前年に比べて減少している。
 41年度と比較して、ぐ犯不良行為で補導した少年は3分の1に減少しており、他の犯罪少年も半分に減っているが、集団で犯罪が行なわれているので、この方面に重点をおき補導を実施している。