(二)山梨の民謡・新民謡・唱歌にうたわれた身延
   甲州盆唄(抄)
○身延のものは声がよい よいはずだソレ
南天山の水飲む ドッコイ
 南天山の水飲む
○富士川下り身延山 御祈願が ソレ
すんだら下部湯の宿 ドッコイ
 すんだら下部湯の宿
   縁故節(抄)
○縁で添うとも 縁で添うとも
柳沢はいやだよ アリャセコリャセ
 女が木を切る 女が木を切る
  茅を刈る ションガイナ
   アリャセ コリャセ
○河鹿ホロホロ 河鹿ホロホロ
 釜無下りゃよ アリャセ コリャセ
  末は富士川 末は富士川
   身延山 ションガイナ
    アリャセ コリャセ
   甲州音頭 (抄)  野口雨情 作詞
 中山晋平 作曲
1、富士は東に アリャ御岳は西に
音頭とるなら真中に
ヨイトナ ヨイトナ
音頭とるなら 真中に (以下くり返し)
スッチョコ スッチョコ スッチョンナ
ヤーレ スッチョンスッチョンチョン
2、身延山から東を見れば
富士は雲間に見えがくれ (くり返し)
3、船頭行くかや富士川下り
唄で流すよ18里 (くり返し)
   新甲州音頭 (抄)  米山愛紫 作詞
 細川潤一 作曲
1、山は紫 水清らかなヨ
甲斐は美わし夢の国
 山じゃかっこうかっこうかっこ鳥(以下くり返し)
 観光山梨 はんでめためた めた
 来ておくれ 来ておくれ
1、霧のわき立つ身延の谷にヨ
こだま返して鳴る太鼓
   山梨県観光小唄 (抄)  深尾須磨子 作詞
 古関 裕而 作曲
1、空の摺鉢(すりばち)あたり鉢
伏せて水晶の富士の山
添うてぴったり五湖の水 (以下くり返す)
ほんに山梨よいところ ソウダソウダ
好いて好かれる山と水
2、身延詣でやぶどう郷
さては天下の昇仙峡
山の都よ湯のかおり
旅の心もほだされる
   下部音頭 (抄)  関根利根雄 作詞
 明本 京謙 作曲
1、富士と身延が裾かき合わせ コラショイ
合いの富士川 さくらのかげに
招く下部の湯のけむり
ヨイヨイヨイトコシヤシヤントナ
下部よいとこお湯のさと
2、身延参りのちよいと道すがら コラショイ
行きによろうか帰りによろか
いつそ行きにも帰りにも
ヨイヨイヨイトコシヤシヤントナ
下部よいとこ お湯のさと
   鉄道唱歌 (抄)  大和田建樹 作詞
1、気笛一声新橋を 早やわが汽車ははなれたり
愛宕の山に入り残る 月を旅路の友として
2、鳥の羽音に驚きし 平家の話は昔にて
今は汽車行く富士川を 下るは身延の帰り舟
   山梨遊覧小唄 (抄)
 雲の紅帯 七面山に
解けて身延は明けの鐘
うちわ太鼓の音からさめて
町のうち水虹がたつ
   甲駿行進曲 (抄)  有泉翠軒 補修
1、甲駿連絡3時間
行けば甲州空晴れて
富身電車の心地よさ
2、繭の大宮あとにして
海苔の芝川富士製紙
日蓮霊地の身延山
3、響く太鼓に法の音
千古不滅の法華宗
下部温泉名も高き
   甲斐車窓行進曲 (抄)  西条八十 選
 市川青児 作歌
 中山晋平 作曲
 鐘が鳴ります身延の鐘が
早瀬富士川アノ日ぐれころ
合わす音頭の曳綱舟に
肩も砕けと飛ぶしぶき
   甲州小唄 (抄)  西条八十 作歌
 町田嘉章 作曲
1、甲斐はよい国水晶の国よナアエ
いつも曇らぬ………
晴れてのどかな人ごころ
(以下同じ)
今夜も逢えるか逢えぬやら
こころ細さに出てくれば
あっちを向いても山々
こっちを向いても山々
風に木の葉の音ばかり
2、身延七谷 山うぐいすもナアエ
春はよみます………
梅の小枝で ホウ法華経

 山梨県郷土唱歌
   日蓮聖人  原作 斉藤脩哉
1、高き御教末つ世の 迷える民を救わんと
立てし誓の法の道 刀杖瓦石はた遠流
信の前には力なし ああ偉大なり久遠の聖
2、吾れ日の本の柱たり 鉄火の如き愛国の
至誠はこもる血の予言 大義を護れ法華経に
立正安国道一つ ああ偉大なり久遠の聖
3、雨の朝も風の日も 50余町をはせ上り
父母をしのびし思親閣 身延の峯にいや高く
至孝の範を示したり ああ偉大なり久遠の聖