印刷【国指定文化財】門西家住宅

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指定日:昭和39年5月29日
所在地:湯之奥255
所有者:個人
時 代:江戸中期
大きさ:桁行14.67m、梁間9.19m
備 考:『山梨県の民家』

概説

 門西家は、もとは佐野姓を名乗っており、戦国期には穴山氏に属していた。慶長2年(1597)に門西と改姓し、江戸時代は湯之奥金山や山林管理など湯之奥村名主、関守を代々つとめてきた。この建物は、江戸時代中期初頭に建てられた広間型形式で、規模が大きく梁組が整然とし、木割が太いことが特徴となる。主屋中央に板敷の広間があり「あがりば」と「だいどころ」に分かれる。広間の右側は畳敷きの「ざしき」、「おくのま」、「なんど」、左側は「どま」となり、正面東よりに大戸口がつく。室内には天井が張っていないので、大黒柱に曲がりの自然材の梁がかかっている小屋組のようすがよくわかる。この門西家住宅は、破損・老朽化がはなはだしかったので、昭和44年に解体修理工事を実施し、当初の姿にもどしたものが現在の建物である。

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