印刷【国指定文化財】本遠寺本堂 鐘楼堂

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指定日:昭和61年1月22日
所在地:大野839
所有者:本遠寺
時 代:江戸初期 慶安三年(1650)
大きさ:桁行5間、梁間7間
備 考:『山梨県の近世社寺建築』

概説

 本遠寺は、慶長14年(1609)に身延山久遠寺を隠退した心性院日遠上人が、徳川家康の側室お万の方(養珠院)の帰依を受けて創建したといわれる日蓮宗のお寺で、お万の方の実子徳川頼宣の寄進により諸堂が造立され寺観が整えられた。当時は、身延山の末寺に属さず、頼宣から「本寺紛れ無きの由」の判物をもらうなど、高い寺格を有していたが、慶応3年(1867)の火災により伽藍の多くを失った。本堂は、この火災を免れたもので、日蓮宗の本格的な大規模本堂である。慶安3年(1650)の建立と考えられ、当初の形態をよく伝えている。平成14年から平成20年にかけ解体修理を行い、鐘楼堂とともに屋根は当初の檜皮葺に復すこととなった。また、鐘楼堂は袴腰を付けず、柱を内転びとして一階を開放する珍しい形式の楼造鐘楼である。

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担当:生涯学習課
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