印刷【国指定史跡】甲斐金山遺跡 中山金山

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指定日:平成9年9月2日
所在地:湯之奥430
所有者:身延町
時 代:戦国~江戸
大きさ:16.36ha
備 考:『湯之奥金山遺跡の研究』

概説

 中山金山は、甲駿国境の毛無山の中腹、標高1400m~1600m付近に広がる大規模な鉱山遺跡である。指定面積は16.36haの広大なもので、この区域内に124のテラスが確認されている。金山沢付近の平坦面域のそれは住居・作業域であり、平坦面域から尾根部に及ぶ地域は鉱石採掘域と大きく捉えることができる。平坦面域の中心域にあたる最も傾斜が緩やかで、大きなテラスが隣接する区域は精錬場と呼ばれ、ここから谷部を東に登った地域には宝筐印塔と板碑型石塔が並ぶ七人塚のほか、五輪塔や石祠などの石造物集中域を形成している。この金山は、元亀2年(1571年)の武田家朱印状が初見資料で最盛期は17世紀の中ごろとされ、以後金産出量が次第に少なくなり、17世紀後半には廃坑となった。甲州市の黒川金山とともに甲斐金山遺跡として指定を受けている。

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担当:生涯学習課
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