印刷【県指定天然記念物】一色のニッケイ

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指定日:昭和36年12月7日
所在地:一色
所有者:個人
大きさ:根元の周囲3.0m、目通り幹囲1.6m、樹高8.0m、枝張り東西8.7m、南北14.4m
備考:山梨の巨樹・名木100選

概説

 ニッケイは、クスノキ科に属する暖地性の常緑高木であり、本県における栽植は珍しいものである。ニッケイの輸入は、牧野富太郎博士によれば、享保年間(1716~1736年)に中国からはいってきたもので、原産はインドシナだという。古来、樹皮(幹または根)を乾燥したものを肉桂皮(にっけいひ)と称し、薬用、菓子、香料として用い、細根をそのまま10cmほどに切って束ね、俗に「ニッキ」と称し戦前頃まで子どもたちの駄菓子の代用にしたことは人のよく知るところである。本樹は、樹齢およそ200年と推定される。暖地性植物ながらよくその成長を遂げ得たのは、南斜面上に生育し陽光をよく受けたためと思われる。

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