印刷【県指定史跡】日蓮上人草庵跡

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指定日:昭和34年2月9日
所在地:身延西谷3629
所有者:久遠寺
時 代:鎌倉 文永十一年(1274)~弘安五年(1282)
大きさ:18.18m四面

概説

 この草庵は、西谷墓地の内に18.18m四面の石柵をめぐらして保存され、その左やや後方の丘上に日蓮聖人の御廟がある。聖人は再三蒙古の襲来を告げて幕府に警告したが受け入れられず、文永11年(1274)5月12日鎌倉を去り、身延山に来て南部六郎実長によった。そしてこの地に草庵を結んで以来、常陸に向かうまで9年間この地にあって、立正安国の大義を説き檀越を教化せられた。しかし弘安5年(1282) 10月13日、武蔵手足郷池上でついに61歳をもって入滅せられたので、遺言によって草庵のかたわらに墓を建てて葬った。文永11年入山の折建てた、5.45m四方のかりそめの草庵は4年を経て大破したので、建治3年(1277)修復し、さらに四年後の弘安4年(1281)に改築せられたことは、日蓮聖人御遺文によっても明らかである。かくて十間四面の居住跡はそのまま護持せられている。

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