印刷【県指定天然記念物】手打沢の不整合露頭

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指定日:平成8年2月9日
所在地:手打沢ゴクナシ1949~1952
所有者:個人 身延町
大きさ:手打沢川右岸40㎡

概説

 1952年、富士川右岸に合流する支流の手打沢川の上流約1.3km地点に不整合露頭が発見された。不整合とは、一つの地層群と他の地層群に陸化等による浸食作用や堆積しない期間がある場合をいう。露頭の下の泥岩層と上の礫岩層は斜交関係で接している。多くの研究者により、この不整合露頭の意義について、本質的には整合関係、あるいは富士川北部は不整合だが南部は整合関係、もしくは海底浸食面としての不整合関係など、さまざまな見解がだされた。現在では富士川北部は不整合で南部は整合関係で部分的に傾斜不整合である可能性が高いと考えられている。フォッサマグナの構造とその発達を考える上で重要な露頭である。

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