印刷【国指定文化財】宋版礼記正義

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指定日:昭和15年5月3日
所在地:身延3567
所有者:久遠寺
時 代:南宋 淳化五年(994)
大きさ:縦27.3cm、横18.5cm
備 考:『身延山久遠寺史料調査報告書』

概説

 本書は二冊からなる版本(印刷本)で、全70巻の内、第六十三巻から第七十巻までを3巻ずつ二冊に綴じ合わせたものである。第一冊は五十九丁、第二冊は五十三丁の紙数で、麻紙により装丁は袋綴じとなっている。第二冊の裏表紙見返しに墨書があり「昭和三年十一月/徳富蘇峰氏之修補/身延山七十四歳 日布(花押)」とある。礼記(礼に関するもの)という本は、詩、書、易、春秋の四経と本書を入れて、これを五経と称しもっとも重んじられた中国古典の一つである。この礼記に、唐の太宗が貞観12年(638)孔頴達をして注釈をつくらせた。すなわちこれが礼記正義のもとであるが、なおその後北宋の咸平2年(999)に、礼記正義を校勘して出版したのが宋版礼記正義の原書である。

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