印刷【国指定文化財】絹本著色釈迦八相図

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指定日:平成3年6月21日
所在地:身延3567
所有者:久遠寺
時 代:鎌倉 13世紀末
大きさ:縦116.5cm、横82.8cm
備 考:平成16年~18年修復

概説

 「釈尊一代図・三幅対」の名称で久遠寺に所蔵されている掛軸である。釈迦の生涯における伝説的な事件を描いたものは、釈迦八相図あるいは仏伝図と呼ばれ、荘厳あるいは教化用仏画として作成されたものである。久遠寺所蔵の仏伝図は、現在三幅が残り、第一幅に続くものが東京・根津美術館にあり一連のものと考えられている。もともとは八幅と思われ、残りの四幅が不明である。作者は箱書きから元の孫君沢と伝えられているが、描き方は細密精緻であり、鎌倉室町時代に多い仏教説話図に類似するため鎌倉時代に日本で描かれたものと推定されている。久遠寺に伝えられた経緯は明らかでないが、時代も古く、数少ない仏伝図の遺品として貴重である。

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