印刷【県指定文化財】磬

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指定日:昭和35年11月7日
所在地:東京国立博物館
所有者:本国寺
時 代:鎌倉 延元四年(1339)
大きさ:絃20.5cm、博8.3cm、肩間18.0cm、撞座径4.5cm、股入3.7cm

概説

 本国寺所蔵の磬は、銅製で、両面制の孔雀文磬、上縁6弧、下縁5弧で構成され、胎厚は総体ほば等厚で比較的厚作である。撞座は径は大きく、造成は剛健でしかも精緻、極めて典型的な胡桃式重弁蓮華座で、その左右に昂尾式の優美な孔雀が相対して配されている。刻銘によれば、和泉国塩穴蓮華寺の什物であったことがわかるが、この寺に伝来の由を知ることができない。他の面に「延元四年(1339)五月二十三日」とあり、鎌倉時代の優作のほまれが高い。

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