印刷【県指定文化財】銅鐘

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指定日:昭和35年11月7日
所在地:身延3567
所有者:久遠寺
時 代:鎌倉初期 万治三年(1660)
大きさ:総高57.6cm、口径28.8cm
備 考:(朝鮮鐘)

概説

 この鐘は、銘によると万治3年(1660)中嶋氏が寄進したものである。現在竜頭と旗挿を欠く。笠形上の周辺には蓮弁が放射状に二十六個ならんでいる。上帯の幅は2.7cm、下帯は3.6cmで、どちらも唐草模様が施してある。乳廓は四ヶ所、各幅は1.5cmで簡素な唐草模様である。帯を三方にめぐらし、内に乳が九顆ある。撞座は二ヶ所、径は7.0cm、二つの撞座に繍衣を上方にひるがえした暢びやかな飛天が鋳出されている。原銘はないが、次のような追刻銘がある。

大明之推鐘 身延山久遠寺什物 万治三年(1660) 庚子十月十二日 施主 中嶋氏茶屋 長意 法号円応日是

 この鐘の鋳造年代は弘安より古く、鎌倉時代の初期と推定されている。

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