印刷【県指定文化財】絹本著色弘法大師捨身図

kouboudaishi.jpg

指定日:平成9年6月12日
所在地:山梨県立博物館
所有者:大聖寺
時 代:鎌倉
大きさ:縦98cm、横49cm

概説

 真言宗の開祖弘法大師空海は、宝亀5年(774)讃岐国多度郡屏風浦に誕生した。幼名を真魚と言った。七歳の時「私がもし将来仏法を弘め人々を導くに足る身ならば、釈迦如来よ現われ給え。もしかなわぬならこの身を仏に供養し奉る。」と言って、断崖から谷底へ身を投げた。この時釈迦如来と天女が雲上に抱きとめ願いの成就することを示されたという。その山をいま捨身が岳といい、その時の釈迦如来を刻んで祀った出釈迦寺は四国73番霊場である。画面下方やや右寄りに両足を揃え合掌し、少し体を前傾した美しい少年の姿が描かれ、足元の岩は蓮花である。上方にそそり立つ絶壁。みごとな画面の構成である。

お問い合わせ

担当:生涯学習課
TEL:0556-20-3017(直通)