印刷【県指定文化財】絹本著色地蔵菩薩十王図

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指定日:平成9年6月12日
所在地:山梨県立博物館
所有者:大聖寺
時 代:鎌倉初期
大きさ:縦104cm、横58cm

概説

 この画像は、中央蓮華座に坐す地蔵菩薩の膝下左右に、十王及びその従者を配したもので、筆者は琢磨法眼。「御表具師中尾宗言」と箱書にある錦襴表装である。箱書きの題は、「地蔵菩薩画像」である。右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵を中央に、金毛獅子、左右に司命、司録、そして手前の方にかけて十王を左右に分けて配する。十王とは冥界で亡者の罪業を裁断する十人の王のことである。唐の開元寺の僧道明か、地獄で十王が亡者を裁くとき、地蔵菩薩が文殊菩薩の化身である獅子を従えて現われ、亡者を救済する様を目撃し、再びこの世に還された時、その様を描かせたという「還魂記」の説話にもとづく画像である。

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