印刷【県指定文化財】絹本著色釈迦三尊十六善神像

syakasanson.jpg

指定日:平成9年6月12日
所在地:山梨県立博物館
所有者:大聖寺
大きさ:縦110cm、横53cm

概説

 大般若経を供養する法要の本尊で「大般若守護十六善神」とも言う。本図では中央に釈迦、両脇に文殊、普賢、その周囲に四天王を含む十六の護法善神を配し、さらに右下手に笈を負った玄奘法師、左下隅に沙漠で玄奘を救った赤い力士形の深沙大将を描いている。錦襴表装で稀に見るすぐれた画像である。本図が大聖寺に伝わる由来は、天正10年(1582)武田家滅亡の折、甲斐に攻め入った家康の家臣中川清兵衛尉清秀が、危うく難を大聖寺に避けて、その後軍功を遂げた御礼として寄進したもので、延享5年(1748)に子孫の中川修理太夫久貞が修補した時の裏書がある。江戸時代中川家は、大聖寺の最も有力な庇護者であった。

お問い合わせ

担当:生涯学習課
TEL:0556-20-3017(直通)