印刷【県指定文化財】紙本墨書大般若経

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指定日:昭和48年7月12日
所在地:山梨県立博物館
所有者:南松院
時 代:室町 至徳二年(1385)
大きさ:縦25.7cm、横9.5cm、厚さ1.8cm

概説

 帙入りの折本で、淡黄色に染めた上質の穀紙に墨書されている。10巻ごとに小箱に納められているが、五巻を欠いて595巻が現存する。康暦2年(1380)から至徳2年(1385)の間に、河内の与五沢曹渓庵の聡源・希徳・酉殖らが書写し、元翁和尚に捧げたものである。穴山信友は曹渓庵の蔵する大般若経修復を行った。第六〇〇巻の奥書には、「奉再興此一部、大檀那甲州下山住武田伊豆守信友、伏希依干此功勛、孫子枝葉郡臣合道親族和睦家門蕃衍二世願望皆悉円城之所也、経師高野山教順坊、于時天文十六丁未年十月十二日」とある。穴山信友はこれを天輪寺に納めたが、信君(梅雪)は永禄9年(1566)亡母葵庵理誠大姉を開基として下山に南松院を建立し、大般若経を移した。元亀4年(1573)には、老臣有泉大学助の奉仕によって大小の経箱が整備された。

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