印刷【県指定文化財】木造如意輪観音坐像
指定日:平成2年6月28日
所在地:瀬戸135
所有者:方外院
時 代:平安末
大きさ:座高90cm
概説
方外院の本尊「如意輪観世音菩薩像」は、慈眼、豊頰、軽く右の御手を頰に当て、右膝を立て、如意寶珠をいただき、衆生の種々の願いを聴いてくださる慈悲深い一面六臂の像である。甲斐の国三十三か所の巡礼第二十七番の札所であり、通称「瀬戸のお観音様」として広く信仰を集めている。本観音像は、細部の天衣の条帛の結び方、腰部に現れる納衣の曲線が藤原好みの飜波式である点、肩の曲線のうねり具合などにより、平安末期の作といわれている。また、古来「子授け観音」の名で知られ、子宝に恵まれない夫婦が多数参拝に詣でる。本堂内陣の暗いお厨子の奥深い場所に鎮座している御尊像は、毎年3月18日にだけご開帳され、町内外各地より参拝客で賑う。
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