印刷【県指定文化財】刺繍十六羅漢像

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指定日:昭和58年3月10日
所在地:身延3567
所有者:久遠寺
時 代:明代
大きさ:縦138.9cm、横78.3cm
備 考:『身延山久遠寺史料調査報告書』

概説

 久遠寺所蔵の羅漢像は、下絵を墨線で描く、刺繍の糸を有効に使用している。糸は平糸に近いものが多い。糸の染めは不充分で褐色しやすい配色であでやかなど、明代の繍仏の特徴を備えていて、この時代を代表する作品である。画面には仏涅槃のときに正法の護持を託された羅漢たちが、一人ずつ描かれ、十六幅完存しているのも貴重である。刺繍画像は製作上の単調さと労力に対する忍従を強いられる為に、多分に宗教的な奉仕精神と結びついて、すぐれた作品が残されている。

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