印刷【県指定文化財】和紙製造用具

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指定日:昭和41年5月30日
所在地:歴史民俗資料館
所有者:個人
時 代:戦国・明治・近代

概説

 西嶋は、古く武田時代の元亀2年(1571)に、和紙を武田氏に献上している。江戸時代になると、「西嶋千軒」と言われるほどに栄えた。製法は三椏を叩いて潰し、平釜で煮て漉く方法がとられ、主として檀紙を製造していた。指定の用具は「からげ」(原料を入れる桶)「まんが」(原料を混ぜ合わせるもの)「すこて」(原料を入れて一枚ずつ漉き上げるもの)「べい」(三椏を叩く樫の棒)「たち板」「たち包丁」「紙板」「みごはけ」また、信玄公が紙改役人を置き、西島の西と元亀2年(1571)未年の未の字を当てて運上紙取立てにあたった「西未の印」と明治維新後新たに改印として用いられた「甲州河内紙改所の印」である。「西未の印」は銅の鋳造で、形は丁鈕の変形・弧鈕の一種、書体は篆書である。背面には武田菱の象眼がある。「甲州河内紙改所の印」は、木製の両面印で、下が改所の印で書体は篆書である。

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担当:生涯学習課
TEL:0556-20-3017(直通)