印刷【県指定文化財】本遠寺の大クスノキ

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指定日:平成24年8月30日
所在地:大野839
所有者:本遠寺

概説

 本遠寺は、徳川家康の側室で、紀伊徳川家の祖である徳川頼宣、水戸徳川家の祖である徳川頼房の生母であるお万の方が帰依した日遠上人が慶長14年(1609)に建立したと伝えられている。
 本樹は、本堂の前に立つクスノキ科のクスノキで、樹高19メートル、幹囲7.3メートルあり、暖地植物であることから本県が北限に近く、これほどの巨樹は県内では希である。根部が広く張り、地上より4メートルで3幹に分かれている。元々5幹あり、北側の2幹は枯れた痕跡があり、その痕跡の周りは大きな瘤になっており、根本周りよりも上部の枝分かれ部分の方が大きくなっている。主幹の内部は、空洞になっているが、樹勢は旺盛で上部で大きく枝を広げている。本樹は、寺が建立された以降に植樹されたものと思われるが記録は無く、樹齢は推定で300年から350年くらいと思われる。
 地元大野区では、寺の御神木として崇められ、毎年新年を迎えるにあたり注連縄を飾ったり、葬儀の際には、葬列が本樹を中心に右回りに3回廻る習わしがあるなど地元の人々との深い結びつきがある。

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