印刷【町指定文化財】熊野権現神社本殿

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指定日:昭和48年4月1日
所在地:下部湯町
所有者:下部区
時 代:戦国 天正二年(1574)
大きさ:桁行3.35m、梁間1.67m
備 考:『山梨県の近世社寺建築』

概説

 信玄の隠し湯といわれる下部温泉近傍の権現山に、湯権現または温泉宮と呼ばれる熊野権現がある。この社殿は、乱石積の基壇上に自然石の礎石を置き、井桁に組んだ土台の上に建てられた東面する三間社流れ造り、檜皮葺の社殿である。身舎の正面に向拝をつける。柱数は前後計8本、すべて円柱で、全体的に簡素な造りである。現在は、覆い屋によって保護されているが、傷みがはげしく、また落書きもめだっている。天正二年(1574)年の棟札があり、建築年代がわかる。
 この神社の下が下部温泉の源泉になる。けがに効く下部温泉に療養に来て治っていった人の松葉杖が奉納されている。

お問い合わせ

担当:生涯学習課
TEL:0556-20-3017(直通)