印刷【町指定文化財】八日市場八幡神社本殿

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指定日:昭和39年5月12日
所在地:八日市場538
所有者:八日市場八幡神社
時 代:江戸 天保十四年(1843)
大きさ:奥行2.73m

概説

 創建は康治九年(1142)、京都の男山八幡の神影を遷祀したので八幡神社と称する。祭神は誉田別命、珠依比売命、息長足志姫命。社格はもと郷社であった。再建の記録として、正和元年(1312)二月本社再建、慶安元年(1648)七月前殿再建、宝永五年(1708)六月社壇造立等の棟札の記録が残っているが、今棟札は不明。現在の社殿は天保十四年(1843)四月再建されたもので、一間社流れ造り、破風表御拝彫物附、檜皮葺。下山大工である下山村松木運四郎宣絹、飯富村嶋村半兵衛玄良、下山村望月松兵衛隠清の造営。文久二年(1862)六月鞘屋(桁行三間、梁間四間)を造った。

【下山大工】
 下山大工の歴史は鎌倉時代初期から中期の頃に南部氏・下山氏・諸社寺造営等を社会的背景として出発したものと思われる。下山石川武重家には、日蓮聖人の入滅(1282)後、六老僧の一人、日興上人が身延を去り駿河に赴く際、同家の先祖が同行し上人のため「六坪の間」を造作したのに始まると語り継がれている。良材の得易いこと、耕地の狭小等の自然的・社会的要因も下山大工発展の要因となったことは戦国、江戸期の文献からよく知り得る。
 

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