印刷【町指定文化財】紙本著色仏涅槃図

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指定日:昭和42年3月1日
所在地:歴史民俗資料館
所有者:大聖寺
時 代:江戸 正徳二年(1712)
大きさ:縦119cm、横87cm

概説

 紀元前486年2月15日、ガンジス河上流のクシナガラ路上、沙羅双樹の下で80歳の釈迦が臨終を迎えられた時の情景を描いた絵である。2月15日の涅槃会の法要に掲げる絵である。大聖寺35世実宥(正徳2年・1712寂)が講求し勧請したと過去帳にある。その図様は、四対の沙羅双樹に囲まれた床台に臥す金色の釈迦。その周囲には、文殊、観音など菩薩や羅漢、弟子をはじめ、王侯貴族や庶民60余人の他に、動物や虫、烏、魚に至るまで集まり、釈迦入滅を悲しんでいる。上部左には、生母マーヤ夫人が忉利天から雲に乗って降りてくる。悲しみの表情は悟りの程に従って様々に描かれている。色彩や形も鮮明でたいへん美しい。

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