印刷【町指定文化財】木造昆沙門天立像

指定日:昭和39年5月12

所在地:切石738

所有者:正伝寺

時 代:戦国? 天正二年(1574)

大きさ:像高47. 5cm、厨子台座とも90cm

備 考:伝運慶作

概説

  毘沙門天は、仏教守護神四天王のひとりで、また戦国武将の守り神としても厚く信仰されていた。正伝寺本堂に安置されている木像は、寄木造、彩色、水晶の玉眼嵌入の像である。忿怒の表情に裾の長い独特の鎧を身につけ、左手に宝塔を掲げ、右手に戟を持ち邪鬼をしっかりと踏まえて立つ武人の姿である。切石・依田多仲家由緒書によると、天正2年(1574)遠江の高天神城攻めに軍功のあった依田家二代、依田駿河守正蓊が、信玄公の持仏運慶作と伝える本像を拝領したとある。厨子内側の墨書銘にある七代清八郎正蓊が元禄2年(1689)3月、永く一門の繁栄と菩提寺の法運を祈願して奉納したものである。

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