印刷【町指定文化財】木造十一面観音菩薩三尊

指定日:昭和39年5月12日

所在地:古長谷182

所有者:常嶽寺

時 代:正保三年(1646)

大きさ:身丈31cm、台座とも45cm

備 考:

概説

  人間救済の力を教化しようという考えから生まれた変化観音の中でも、十一面観音はその発生が最も早く、日本でも数が多い。頭頂に阿弥陀仏を頂き、頭の周りに十種の頭を並べ合わせ、11の頭をもっている。本像は正保3年(1646)本町遅沢から勧請したと伝えられる。曲げた左手に水瓶を持ち、右手を垂れて蓮花座に直立する。向かって右に火炎とも20cmの不動明王、左に身丈18cmの毘沙門天を配し、厨子入りである。三尊とも同一作者と思われる。この十一面観音は、肉付きのよい体、端正で美しい顔立ち、特に、繊細な衣の流れと、衣の襞に彩色された金色の細線と模様が見事で、黒光りするその姿は人を魅了する。

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