印刷【町指定文化財】木造十王尊坐像

指定日:昭和40年3月1日

所在地:西嶋551

所有者:青原院

時 代:鎌倉期以降?

大きさ:30cm~50cm

備 考:

概説

 「十王堂」はもと、旧西島村役場の所にあった。明治初年役場建築のためこのお堂を取壊した時、安置してあった閻魔大王外九体を青原院に移した。十王とは「十王経」に説く冥土の十人の王、即ち秦広王・初江王・宗帝王・五官王・閻魔王・変成王・太山王・平等王・都市王・五道転輪王をいう。地獄には、この十人の冥官がいて、冥土に至った死者は、この十王の庁を順次回って、娑婆で作った罪の裁きを受けるという。すべて木彫りで、素地の上に胡粉を塗って下地を作り、その上に岩絵具を使って仕上げてある。玉眼が嵌めこまれている。全体的に鎌倉期以後の豪放な感じを与える作例である。閻魔王の高さ50cmが最大で、他は30cmほどである。

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