印刷【町指定文化財】青原院の吻竜

指定日:昭和40年3月1日

所在地:西嶋551

所有者:青原院

時 代:天保八年(1837)

大きさ:長さ2m、高さ36cm、厚さ15cm

備 考:

概説

  本堂に入ってすぐ上の鴨居にある彫刻で、作者年代は本堂内陣正面欄間にある「鴟吻頭竜」とまったく同じである。形は普通の竜であるが、口の上辺がふっくらして、やや前につき出ているので、この名がつけられたものと思われる。肢が長く、前後に踏ん張って、爪は3本である。色彩は、鴟吻頭竜に比べ、ややあせているが、胴体の鱗が印象的である。火災に遭ったその後の経過は鴟吻頭竜とまったく同じである。竜は「竜天護法善神」を現しており、仏法守護の竜衆と天衆を合わせた呼称で、雲水の修業無難、道念増進の守護神として崇拝すると、仏教古典の『禅苑清規』(ぜんえんしんぎ)に出ている。

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