印刷【町指定文化財】薬王寺の鳳凰・竜
指定日:昭和40年3月1日
所在地:大塩1990
所有者:薬王寺
時 代:天正二年(1574)
大きさ:縦75cm、横150cm
備 考:
概説
本堂正面の向拝の欄間には表から見れば「竹に虎」裏側から見れば「竹に雀」に見える透しの浮彫りや、同じく向拝の両側の柱の上部の頭貫(かしらぬき)の彫刻は、外側から見れば「鳳凰」の図、内側から見ると天人が笛・鼓を奏でる「飛天」の図で精巧な技法はみごとである。本堂内陣正面の欄間には、まさに瑞雲をまき起す「飛竜」の雄渾にして奔放な、透し浮彫り(板彫)の名作が見られる。天正2年(1574)の銘があるのみで作者は記されていないが、当時県下に活躍した下山の宮大工の作であろうと推測される。鳳凰・飛天・飛竜は、至徳瑞応として現れる仏法守護の想像上の動物として信仰され、奉納されたものである。
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