印刷【町指定文化財】木造日蓮聖人読経坐像
指定日:昭和42年3月1日
所在地:切石167
所有者:善妙寺
時 代:文永元年(1264)
大きさ:像高76cm
備 考:
概説
日蓮宗では、宗祖日蓮聖人の七字の御題目の曼荼羅を本尊とし、その前に祖師(日蓮)像を祀っている。祖師像には、説法像、読経像、折伏像、合掌像とあるが、善妙寺の尊像は、寄木造、水晶玉眼の読経像である。本像胎内に「奉造日蓮大菩薩之御法、日暁聖人作、文永元年(1264)丙寅(註、甲子)正月上浣八日」と墨書され、由緒書きによれば、日蓮の弟子鏡忍坊日暁が、文永元年11月、小松原法難での討死前の作で、初め小湊の誕生寺に安置し、寛文12年(1672)に身延山(29世日莚上人)に移され、その後日莚上人の弟子、身延山塔中大蓮坊日覚上人に贈られ、日覚は又寛保元年(1741)正月、当寺9世日勝上人に寄付したと伝えられる。像底面には「奉造日蓮大菩薩之御□/日暁聖人作/文永元年丙寅正月上浣八日」と記されている。また、胎内に立像の日蓮聖人像が納入されており、この厨子には「鏡忍房日暁□作ナリ/願満日蓮大士 身延/南無妙法蓮華経 日亨(花押)/文永元甲子正月造立」「祖師御立チ二二寸一分ノ御尊像ナリ」と記されている。
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