印刷【町指定文化財】瀬戸方外院「千匹馬の大額」

指定日:昭和61年9月12日

所在地:瀬戸135

所有者:方外院

時 代:明治五年(1872)

大きさ:横19.42m、縦2.24m

備 考:

概説

  方外院の本堂正面に千匹馬の大額が、廊下の鴨居上左右いっぱいに掲げられている。大額の縁は黒塗りである。総桐材造りの額に描かれた馬千匹、前方の馬には色彩が施され、奉納者の住所と名前が書き込まれている。右側に奉献千匹馬額と大書され、当山18世龍吟代に発願、明治5年8月15日成就と記されている。左側にはこの千匹馬を描いた常陽陳人天麗墨と書かれてあり、補助、色彩方、請元の記名捺印もある。安政の飢饉の折、本尊の如意輪観世音に祈願したところ「馬の霊が飢えて稲を食するゆえ、各地より一人一匹の馬を奉納せよ」との霊夢があり、馬の大額を奉納したと伝えられている。絵馬としてはその大きさにおいて、おそらく他に類例を見ない逸品であろうと思われる。

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