印刷【町指定天然記念物】石膏

指定日:昭和39年5月12日

所在地:夜子沢

所有者:夜子沢区

時 代:

大きさ:

備 考:

概説

 夜子沢地区内、赤石神社近くの県道沿いに、小規模ながら安山岩質の凝灰角礫岩の変質した丘があり、この中に長径1cm前後の完全な結晶をした石膏が産出する。石膏は凝灰角礫岩が海底に堆積したとき、火山爆発時の熱と海水の成分が影響し合って、岩石の一部が変質(一部交代)して出来たものである。発見される石膏は、結晶水を含む硫酸カルシウムで、美しい絹糸状、もしくは無色透明の大きいものも含まれ、形状からも全国的に有名で、理科の「鉱石標本」にも採用されていた。用途としては、医薬、または彫刻の材料、装飾品等に多く使われる。現状は、ほとんど乱掘され埋蔵量は少ないが、それだけに賁重な天然記念物である。

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