印刷【町指定天然記念物】梨子の甲州野梅

指定日:昭和48年4月11日

所在地:梨子583

所有者:個人

時 代:

大きさ:目通り幹囲2.4m、樹高11.0m、枝張り8.0m

備 考:

概説

 梨子集落の南はずれの小さな沢の谷間にある。甲州野梅は、富士川沿いの山間部に自生し、葉は小さく細めで、葉の先も細い。枝は細かい枝が多く、樹姿は花をつけている時に限らず枯淡な姿である。幹の肌は黒色をおび堅く、樹皮は細かく荒れて木質も固い。花弁は丸味をおび、香りも他の梅に比べて強い。梨子の甲州野梅の大木は、集落を過ぎてまもない忖境の標木(しるしぎ)にも似て、自生木の姿そのままに、昔の早川往還の賑わいを知る生き証人のように立っている。谷間にあって周囲の樹木が大きくなってきているため、日当たりがやや悪くなってしまっている。いささか枯れ枝も目立つ。高地にあるためか、開花はやや遅く、桜が咲き始める直前くらいに、この樹は満開となるようである。

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