印刷【町指定天然記念物】化石

指定日:平成6年12月1日

所在地:遅沢暮武士沢・夜子沢押立沢・手打沢手打沢川

所有者:-

時 代:約700万年前

大きさ:

備 考:

概説

 曙礫岩層の主に砂岩の中に化石を見ることができる。種類としては、ツキヒガイ、タマキ、イタヤ、トマヤ貝などの二枚貝と、ネムリ貝、バテイラなどの巻貝と、サンゴ類及び有孔虫の化石である。曙礫岩層は、地層的には相又、身延、烏森層とともに、富士川層群に属し、今からおよそ1500万~500万年前(中新世末期~鮮新世初期)にかけて、入江のようになっていた浅い海に砂や石が堆積してできた層である。岸に近い場所に生息していた魚や貝の死骸が、後に化石として層の中に残ったものであるが、サンゴ類の発見から、当時の海は、温暖で、きれいな海水であったと推測される。曙礫岩層は、南北10kmにわたる長いものである。ここで産出するツキヒガイ化石及びタマキガイ化石は飯富と遅沢の地名をとってそれぞれ「イイトミモミジツキヒ」「オソザワタマキ」と名付けられている。近年、化石が乱掘されることがあるが、天然記念物のため採取はできない。

お問い合わせ

担当:生涯学習課
TEL:0556-20-3017(直通)