印刷【町指定文化財】木造釈迦如来坐像

指定日:令和4年6月30日

所在地:山梨県立博物館

所有者:本国寺

時 代:鎌倉時代後期

大きさ:像高41.5㎝

備 考:

概説

  『甲斐国志』巻87当寺条によれば、本国寺開山は日蓮の弟子最蓮房日浄、開基は下山郷を本拠とした甲斐源氏の一流、下山氏の当主光基である。光基は始め阿弥陀仏を信仰していたが、建治3年(1277)日蓮の説諭により改宗し、自邸を寺としたのが、当寺であるという。同条には、日蓮開眼とする「釈迦仏ノ像」の記載がある。また、『甲斐国社記寺記』当寺条には、「本国寺霊物」として「釈迦如来像」をあげ、「開山日浄上人者(看)経仏之尊像也」としており、両書に述べられる釈迦如来像が本像にあたると考えられる。本像の表現をみると、衣の薄く柔らかで、襞の彫りも浅く、全体的に穏やかさを増した点などから、本像は鎌倉時代後半の制作とみられる。

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