印刷【町指定文化財】甲州金貨並びに江戸幕府の金貨

指定日:平成21年11月30日

所在地:甲斐黄金村・湯之奥金山博物館

所有者:身延町

時 代:戦国~江戸

大きさ:

備 考:

概説

 甲州金貨は戦国・武田支配期に甲斐の領内で流通した地方貨幣で、日本で初めて制度化された貨幣として注目される。武田氏滅亡後も甲斐独自の貨幣制度が徳川家康によって許容され、江戸時代を通し地域限定通貨として存続された。甲州金貨の制度は四進法で出来ており、金一両(4匁:15g)の4分の1が一分(1匁:3.75g)、1分の4分の1が一朱(1/4匁:0.9375g)、一朱の2分の1が朱中、一朱の4分の1が糸目、糸目の2分の1が小糸目となっていた。金の地金重量と額面表示が一定の計数貨幣である。後にこれを徳川氏が踏襲して江戸幕府の貨幣制度の基本となったといわれる。甲州金貨は、甲斐国独自の貨幣制度を知る上で欠くことのできない資料である。また、本町に所在する国指定史跡“甲斐金山遺跡 中山金山”をはじめ、甲斐国内の諸金山において産出された金をもとに製造されたことは間違いない歴史的事実であり、相互の普遍的価値の真実性・完全性を証明する上で欠くことのできない歴史資料である。

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