印刷【町指定文化財】根子の内八海道供養碑(富士信仰碑)

指定日:平成24年2月23日

所在地:根子字山伏屋敷3537

所有者:根子区(管理団体)

時 代:嘉永元年(1848)

大きさ:

備 考:

概説

  富士講の信仰形態の一つに富士山周辺の湖沼を巡る内八海巡りがある。内八海巡りの根本は富士講の開祖といわれる長谷川角行の水行の跡地巡りで、天正8年(1580)角行自筆の文書に「ふなつ、山中、西、しやうじ、もとす、おふみ、浮島沼、はこね」の湖の名が記されている。根子の供養碑は、嘉永元年(1848)の建立で、その所在地から内八海巡りの巡拝路のうち、本栖湖から四尾連湖へ至る道中の安全祈願や、不幸にして亡くなった巡礼者を供養したものと考えられる。碑面には、建立費用を寄進した大磯小磯村の本願人や根子村の村役人をはじめ、本栖村、折門村、四尾連村、北川村、瀬戸村、八坂村、三沢村など多くの人々の名が刻まれている。富士信仰碑は富士北麓地域に多く建立されているが、八海“道”供養と記された碑は大変珍しく、身延町における富士山信仰のあり方やその歴史的事実、広域な信仰圏を物語る貴重な資料と言える。

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