印刷町長あいさつ

 身延町は、町の中央を流れる富士川を挟んで、東西それぞれに雄大な山なみが連なり、四季を通して緑と水とが織りなす美しい自然に恵まれております。

 古くから栄えた歴史と文化は、幾世代にわたって受け継がれ、今もなお、私たちの中に脈々と息づいており、代表的な地域資源として、日蓮宗総本山の身延山久遠寺、千円札に描かれた富士山の眺望場所である本栖湖、戦国武将として有名な武田信玄公が傷を癒したとされる下部温泉郷、若田宇宙飛行士が宇宙ステーション内で人類初の書をしたためた西嶋和紙や大粒で糖度が高く良質で美味しいあけぼの大豆などを有する観光の町です。

 本町は、少子高齢化により人口が減少傾向の町ではありますが、平成27年に策定した第1期、令和2年に策定した「身延町まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、多様な施策を展開しております。

 第2期目にあたり、20年30年先の未来に向け、課題克服への取り組みにスピード感を持ってさらに進めていくため、町政の基本目標といたしまして、5項目を掲げました。

①地域に根ざした雇用の創出を目指します。
 観光、農業、地場産業の振興による雇用の創出と新規事業所や新たな働き方として注目されているサテライトオフィス等の誘致を目指します。
②町を元気にできる人財の育成を進めます。
 若者が希望を持ち、まちづくりに参画する機会をつくるとともに、地域づくりに協力いただける人財確保を進めます。
③人の流れをつくり、移住・定住の促進を図ります。
 子育て世代や本町通勤者等の住まいを確保する町内企業向け住宅等の整備や宅地分譲、空き家等の活用を図ります。
④結婚・出産・子育て環境のさらなる充実を図ります。
 若い世代が安心して、結婚・出産・子育てができる環境整備や身延中学校・身延高校の連携型中高一貫教育の充実を図ります。
⑤特色ある持続可能な地域社会の形成を図ります。
 公共交通や情報ネットワークを充実させ、子どもから高齢者まで健康で安全、安心なまちづくりを進めます。

 身延町は今後も「安らぎと活力あるひらかれた町 ~生まれてよかった 育ってよかった 住んでよかった身延町~」を町の目指すところとして掲げ、町民の皆様誰もが活力と幸せを実感できる町づくりに邁進して参ります。

身延町長 望 月 幹 也