印刷町長就任のあいさつ

 平成28年10月2日執行の身延町長選挙におきまして、町民の皆様をはじめ各方面からの力強いご支援と温かいご厚情を賜る中で、無投票当選の栄に浴し、10月24日に身延町長に就任をさせて頂きました望月幹也でございます。
 私は、昨年4月1日に望月仁司前町長の要請により副町長として就任させて頂き、退任いたしました本年8月29日までの1年5ヶ月の間、主に「身延町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定及び関連施策の実施に努めて参りました。
 「身延町を少しでも元気な町にしたい」との思いから、この度の町長選挙に出馬した次第です。身延町は本年9月13日をもって合併後12年が経過いたしました。土橋金六元町長職務執行者、依田光弥初代身延町長のお二方には、3町合併後の一体感の醸成や新身延町のまちづくりの基礎を築いて頂きました。望月仁司前町長には、中部横断自動車道や国道300号の改修など町内のインフラ整備に道筋をつけて頂きました。これからの4年間は、これまで12年間の町政を土台とさせて頂き、より活力のある身延町を実現するため、引き続き「総合戦略」の関連施策の実施に傾注して参りたいと考えております。
本町における一番の課題は少子高齢化による著しい人口減少でありますが、本町の人口は2010年(平成22年)の国勢調査では、14,462人でありましたが、国立社会保障・人口問題研究所の試算では、30年後の2040年(平成52年)には6,836人と推計され、7,626人、52.7%も減少してしまうという予想です。既に本町の高齢化率は、1990年(平成2年)に24.1%で超高齢社会となっており、本年10月1日の住民基本台帳人口では、43.0%となっております。このように大変厳しい現状ではありますが、総合戦略の関連施策を確実かつ効果的に実施して、人口減少に少しでも歯止めがかかるよう努めて参ります。
 これを実践するにあたり、私は、「生まれてよかった 育ってよかった 住んでよかった身延町」を町の目指す処として掲げ、町民の皆様誰もが活力と幸せを実感できるまちづくりを推進することといたしました。
目指す処の実施項目としまして、7項目を掲げました。

① 安心・安全に暮らせるまちづくりを推進します。
地震等の自然災害から町民の命を守るため、防災対策の充実や安心安全なまちづくりを推進します。

② 結婚・出産・子育ての充実を図ります。
出会いの場を提供し、結婚に結びつけ、安心して子供が持てるように支援します。また、子育て世代の負担軽減を図るとともに、安心して子供と生活できる環境を整備します。

③ 観光・農業・地場産業の振興を図り、雇用の創出を推進します。
日本一のしだれ桜の里づくりなどの新たな観光資源を創出し、観光客の誘致による地域経済の活性化と、あけぼの大豆の6次産業化を進め、地産地消を推進するとともに販路の拡大、地域に根ざした雇用の創出を図ります。

④ 移住・定住の促進を図ります。
身延町への移住・定住の促進のため、町外に向けての空き家・住宅情報の発信、見学会や移住体験施設の提供、住宅整備に関する支援など、移住・定住施策を総合的に進めます。

⑤ 町民が元気で幸せに暮らせる、福祉優先のまちづくりを進めます。
高齢者福祉、介護福祉、障害者福祉や子育て支援を図り、人にやさしい町をめざします。

⑥ 教育の充実を図ります。
小学生を対象に、郷土愛を育む教育の充実を図ります。また教育環境を整備し、児童・生徒の資質を高める教育、町民が生活を通じて学習できる環境を整え、心豊かな町をつくります。

⑦ 町民優先で、将来に希望のもてるまちづくりを進めます。
広く町民の皆様の声を聴き、力を合わせて安らぎと活力に あふれた、ひらかれたまちづくりを進めます。

 この7項目を基に、「生まれてよかった 育ってよかった 住んでよかった身延町」の実現を目指します。
 皆様のご助言やご協力を頂く中で、活力と幸せを実感できるまちづくりに向かって邁進して参る覚悟でおります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。